ペット捜索のプロその2
Aさんは、商店街の方にチラシを貼りに行った。焼き鳥を焼いている店があり、良い匂いが漂ってくるので、おなかを空かせた猫なら匂いにつられてそっちに行くのではと思った、とのこと。
そして、貼っていると通りかかった奥さんが「あら、この猫、ここ三日くらい家の車庫に来てるわよ。そこで待っててごらんなさい。またすぐ来るから・・」と教えてくれたそうで、その通りにして待っているとヒョコヒョコとサムが現れ、そのままAさんの腕の中へ。
半信半疑だった私も、さすがプロだな、と感心した。そして、主人の決断力に感謝している。
3日の捜索費用8万5千円・・・これは基本料金なので、サムの場合、あっという間に見つかったが返金はない。(そんなこと、問題ではないけど)
抱き上げると紙のようにふわりと軽い。だが、病気はしていないようだ。その日は時折、そわそわと落ち着かない様子で、妙な声で鳴いたりしていたサムも、次第に落ち着きを取り戻してきた。
この、サムの行方不明については一つとても不思議だったことがある。
それはいつも一緒にいるエニのことだ。
サムが居なくなる少し前から、私の横でピタリとくっついて寝るようになったことである。よく川の字というが、いや、この場合「リ」の字になるのだろうか。_(^^;)ツ
よほど寒い時以外は布団の中には入ってこないエニ。どうして急に?と思っていたらサムの家出。
サムが戻ってきた日から、エニはもう私の横では寝なくなった。そばにも来ない。一人で好きな所で寝ている。
何かを感じ、慰めてくれていたのだろうか・・それとも・・・
滅多に・・いや、普段こんな事はしないが、藁をもつかむ気持ちだったのだろう。
亡くなった義父・祖父・伯母にお線香をあげ、サムが見つかりますようにと祈った。三人とも大の猫好きであったから。
そして、猫の使っていた食器を逆さにしてその上にお箸を置いておくと帰ってくる、と聞き、即それもやってみた。笑い話である。
サムが居たところをまっすぐに行くと、義父の墓がある寺だ。義父が守ってくれたのかもしれないと思う。
今はもう迷子札を付けているサムとエニ。勿論クロも。


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